ネット作りのながれについて説明します。
ここでは、小型魚用の小さいサイズのものを
作ってみます。
まずはフレ−ムの制作です。
(1)フレ−ム製作
(2)ネット部製作
(3)フレ−ムとネットの取り付け
材料及び工具
Vol.1 フレ−ムの製作(1)
このページではフレ−ム材とグリップ材の接着までを説明します。
1.グリップ材の”木のはがき”を美しい木の目を外側にして張り付けます。2〜4カ所あて木をあてて
クランプで押さえます。木のはがきは厚さ5mmなので、2枚だとあつさ10mmのネットが、3枚だと
15mmのネットが出来ます。ここでは、2枚。
2.乾いた木のはがきにグリップ部をけがきます。フレ−ム材が900mmと短めなので、グリップ長さは130〜180mmくらいがよいと思います。(図1)
![]() |
僕はだいたい左の3種類を 使い分けています ワイドフレ−ム このグリップにフレ−ムを付けるとごく一般的 なネットになります EXワイド フレ−ムが正円にちかいシルエットになります スタンダ−ド よりナロ−なシルエットになります そのほかご自分でデザインしてみてください |
(図1)
3.イトノコを使って、グリップ材をきれいに切ります。イトノコの段階できれいにていねいに切って
おくと後のしあがりが違います。
切断部分を丁寧にヤスリ掛けします。曲線が一定でないと、フレ−ム材を接着するときにすき間
があいて致命的になります(図2)
ここは、シコシコと丹念に。
![]() |
![]() |
グリップタイプの組み合わせによっては、 木のはがき1組で2セット出来てしまいま す。上の写真(左3本)はバ−ズアイメ−プ ルのワイドタイプ。右はセンタ−花梨をサン ドイッチしてあるタイプ。 |
(図2) |
4.フレ−ムになるヒノキ材を水につけこみ、柔らかく曲げやすくします。4から5時間浴槽でつけ
こむとよい。
やわらくなった材料を2〜3枚(フレ−ムの肉厚にしたい枚数だけ)を(写真3)のようにたこ糸で
しばって、乾燥させます。
![]() |
つけ込みが足りないとヒノキは簡単に 割れてしまいます。 |
(写真3)
グリップ材との接着
5.いよいよ接着です。すこし多めに2液性のエポキシ接着剤を作ります。30分硬化ですので手際よく
(図4)のように縛りつけていきます。
![]() |
ネットの先端の中心から巻きは じめると、部材のあいだにすき 間が出来にくくなります。 1−2−3−4と螺旋状に巻き、 最後に (図2)で示した部分(最もす き間があきやすい部分)とグリ ップ部全体を力を入れて何度も 巻きます。(ゴム手袋をつけ るとよい) |
![]() 巻き終えたところで乾燥に入る前に、 フレ−ムをまるく、なめらかに手 で整えます。言うまでもなく、波打った ようなまま乾燥に入ると、あとで 修正は利きません。 ここまでを30分でやらなければなりま せん。もし不安なら2液性エポキシ接着剤 の6時間硬化や24時間硬化タイプを使 ってください。 |
(図4)