HAM タイトル



キャンプをしていると、手軽に携帯できるトランシ−バ−があると便利ですよね。
最近は、特定小電力方式のトランシ−バ−が安くなりキャンプに
スキ−に、いろいろなフィ−ルドで重宝しているようですが、
ユ−ザ−がふえすぎたためか、ちょっと大きなキャンプ場では、混信につぐ混信に悩まされ、
あげく自動車の移動時の連絡用だけに割り切って使っていても、パワ−不足
のため,まさに連絡がとりたいときに使えない。

それまではキャンプのときの移動時に,車載用パ−ソナル無線を活用していましたが
車に固定のため,車での移動時のみに限られました。
もっとも、僕の場合その土地での渋滞情報を聞いたりと活用しましたが。

4級アマチュア無線に興味を持ったのは、ワンシ−ズン4〜5回キャンプに通っている約7年ほど前でしたが、
いまは、当時ほど必要に迫られていたわけでもないのですが、ちょっとしたことで知人に
薦められて教科書を1冊もらったのが、きっかけとなりました。
また、今年,電波法の法改正で4級アマチュア無線で20ワットの電波が飛ばせる
事になったのも理由のひとつかもしれませんね。

さて、ここでは僕の4級アマチュア無線免許の挑戦記として、
勉強法、費用等の事もおりまぜ書いていこうと思います。



申請料等は1997年11月現在のものです


ご存じの方もいると思いますが、4級アマチュア無線(以下4アマ)免許を取得するには、ふたつの方法があります。

  1. (財)日本アマチュア無線振興協会(JARD:ジャ−ド)が行っている養成課程講習会を受講
  2. (財)日本無線協会が実施する国家試験に合格する


1.については、法規8時間,無線工学6時間の講義をすべて出席し,修了試験に合格するというもので、まとまった
休暇がとれないということと、2万数千円という費用がかかるので、断念しました。2.については、東京の試験場(晴海)
では、月に5〜6回試験が行われており、受験料が3〜4000円なので、気軽に何度でも(?)受けられるという安心感
がありました。
でも、いざ申し込むと一発で合格するぞ・・という気持ちになりますが。

書籍

高価な本は買えないので、というより上記2.の方法を選んだのはなるべく安く4アマ免許をとってしまおう・・・という
目的もあったので書籍群の価格もかなりおさえたものを買いました。下記の3冊がそれです。ぜひ参考にして下さい。



無線従事者免許取得について


試験申請

まず、購入した「アマチュア無線4級の取り方」に本試験申請書がパックされていて、申請の手順等も詳しく書かれていた
ので迷いなく申請が出来ました。(ただし平成8年10月より受験料が改訂され、3530円が4030円に値上げとなりまし
た。注意して下さいね)
申請に関して書籍に記載がないときは,申請書は(財)日本無線協会の窓口(郵送可),無線機器の販売店、等でも手に
入れることが出来ます。
また、試験日程,申し込み受付期間等は(財)日本無線協会のホ−ムペ−ジを参考にすると良いでしょう。
基本的には申し込みをしてから,約2ヶ月後が試験・・・と考えましょう。

ここでの費用 4030円(受験料)


受験票がとどいたら

受験票

試験日の10日ほど前になると,受験票が自宅に郵送されてきます。
受験票は受験整理票とからなっていて、受験整理票には写真を貼り付ける欄がありますので、そこに指定サイズのものを
貼り付けます。ここで注意することは、整理票は切り離さないこと,写真は整理票に貼るものと同じものをもう一枚用意する
ことです。合格後の申請に同じものを使います。
これは、試験に合格したあと3ヶ月以内に無線従事者申請をすることになり、その時に同じ写真が必要になるからです。

ここでの費用 700円(証明写真2枚),300円(住民票),80円(切手)


試験勉強について

試験申し込みから、やく2週間上記3冊を一通りめをとおし,「完全丸暗記 初級アマチュア無線 予想問題集」で法規部分
は重要部分をカセットテ−プに録音し、カ−ステレオで何気なく聞いていました。結果、これはかなりよかったと思います。
また、「本試験型 アマチュア無線技士第4級 試験問題集」を2度繰り返しました。これは、本試験と同様の問題が15回
分出来るようになっていて、2度もやれば覚えてしまうものです。最後の「完全丸暗記 初級アマチュア無線 予想問題集」
はさらっと目をとおし,本試験にこれだけを持っていきました。

ここでの費用 100円(法規学習用カセットテ−プ:自分で吹き込みました)

試験日

  

JR東京駅で下車した後,丸の内南口2番タ−ミナルから、「晴海埠頭行き」バスに乗り、約25分はしり晴海3丁目で下車す
ると,もう目の前に(道路の反対側ですが)EMACHUビルが見えます。ここが、(財)日本無線協会です。
また、JR有楽町駅からは,少し近くなります。

ここでの費用 約1200円(交通費往復)


いよいよ試験となりました

試験会場2

当日は平日ということもあってか,11時からの受験者数が50名ほどで,以外にすくないなあと感じました。
試験官の説明が一通りおわり、試験スタ−ト!
試験問題に向かってみると,あれもこれもすべて上記書籍群に出てきた問題ばかりでした。問題が、本のとおりそのまま出
るので、4択とはいえ、おぼろげにでも覚えていれば、マ−ク出来てしまうのです。
試験は,無線法規12問,無線工学12問の計24問の4択方式ですが、上記学習方法で、自己採点100点満点でした。
(問題は持ち帰れます)そうです。いがいと簡単なんです。これが。時間的にも60分の試験時間で、2度の見直しをして、合計
20分ほどで答案を書き上げてしまいましたから。 
開始から30分で退室可となりますが、ここは、最後までねばってみても良いかも。どうせ1時間後の合格発表をみるのだから。
また、時間がなく合格発表を見ることが出来ない場合でも2階におりて、無線従事者免許申請書だけは購入して帰りましょう。


合格発表(東京試験会場平日実施のみ)

EMACYUビルのとなりに,AMPM(コンビニ)があるので、そこで簡単な昼食を済ませ掲示板の前で自己採点しながら待機。
試験官が合格者の記された紙を掲示板に貼り出すのが試験終了後約1時間後。ほぼ定刻に発表があり、見事合格!
自己採点で,合格はわかっていたこととはいえ、嬉しい。
*東京(晴海)での受験の場合(平日実施),1時間ほどでその場で合格発表が行われるため無線従事者申請必要書類を持っ
ていけば、その場で申請が済んでしまいます。また、無線従事者免許申請書は2階の事務局で売っています。

ここでの費用 700円(昼食代)


試験会場での無線従事者免許申請

前述のように,無線従事者免許申請書は2階事務局で売っているので、ここで購入するとして、他に住民票写真(受験整理票
に貼り付けした物と同じもの),80円切手1枚(後日申請は2枚),印鑑が必要です。
写真,切手、印鑑は近くで手にはいるのですが、住民票だけはあらかじめ用意してきて下さい。

ここでの費用 180円(無線従事者免許申請書),1800円(申請手数料)


合格通知

5日もすると,合格通知が自宅あてに郵送されてきます。試験当日,合格発表を見ないで無線従事者免許申請をしなかった場
合,これから申請をしなくてはなりません。試験当日購入した無線従事者免許申請書を使って合格通知日より3ヶ月以内に申
請して下さい。それをすぎると、せっかく試験に合格したことが無駄になってしまいますよ。

書籍、交通費,申請料,はては昼食代までふくめ11,450円で4アマ免許を取得することが出来ました。
この免許は更新がなく,一生物の免許証です。
ただし、ここまででは無線機から電波を発射することは出来ません。以下の無線局開局申請をするわけですが、もちろん,とりあ
えず無線機を手に入れるまで開局しなくてもよいのです。
私もとりあえず免許だけ・・・のつもりでしたが,古い中古のハンディ−機を安くゆっずってもらえたため,開局するに至るわけですが。

 約11,450円(ここまでの総合計費用)
 2360円(書籍代)
 4030円(受験料)
  700円(証明写真2枚)
  300円(住民票)
   80円(切手)
  100円(法規学習用カセットテ−プ
約1200円(交通費往復)
  700円(昼食代)
  180円(無線従事者免許申請書)
 1800円(従事者申請料)

3週間もすると無線従事者免許証が郵送されてきます。いよいよ国家資格者になるわけですが、免許証には免許番号という記載
がありますが、このあとの無線局開局申請に必要になってきます。


みなさんも2週間(個人差はありますが)がんばって勉強してみましょう。2週間あれば必ず合格。がんばってください。



無線局開局申請について


先にも書きましたが、無線従事者免許証を持っているだけでは、電波を発射することは出来ません。
無線設備の詳細,設備する場所などを無線局開局申請書に記載し、申請しなければなりません。
4級の無線局開局申請書は近くのHAMショップなどで買い求めることが出来ます。

申請書には技術基準適合証明(技適証明)書発行願,保証認定願,無線局免許申請書,無線局事項及び工事設計書、
返信用封筒、送信機器系統図,記載説明書等が入っています。

1、下記のいずれかの書類
これから無線機器の購入を考えているひと,技適証明がある無線機での申請の場合・・・・・・技術基準適合証明書発行願
日本アマチュア無線連盟登録機種(機種一覧は同封されている)や自作機での申請・・・・・・保証認定願

申請する無線機によって上記のいずれかの書類が必要になります。また、それに伴って証明料,認定料が違ってきますので
注意して下さい。
各料金は同封されている振込用紙にて振り込みます。その際の振込領収書(証明書)を技術基準適合証明書発行願や、
保証認定願に貼りつけするわけです。

技適証明での申請 無線機2台まで1,000円,3台1,300円,4台以上1,500円
保証認定願での申請 台数に関係なく一律3,000円
郵便局からの振込料 70円


2、無線局免許申請書
収入印紙を貼り付ける用紙です。これが無線局免許申請料です。
電波法改正により旧手数料(8,700円)から大幅に引き下げられました。

無線局免許申請料(収入印紙にて) 3,600円


3、無線局事項及び工事設計書
無線設備の設置場所やリグの詳細などを記入する用紙です。
同封の説明にしたがって記入して下さい。
ちなみに僕のように中古の無線機での申請の場合、記入の仕方が分からない場合があります。
(もっとも無線機器の取り扱い説明書にでているのでそれを手に入れていれば別ですが)その場合、たいていの無線機はメ
−カ−に問い合わせると記入の仕方等を教えてもらえます。
YAESU無線の方,その節はありがとうございましたm(_ _)m


4、返信用封筒
通知書用と免許状用の2種類入っていますので,それぞれ規定の切手を貼っておきます。自分の住所、氏名,郵便番号
も忘れずに。


5、郵送します
以上1から4の書類を書類送付用封筒で郵送します。簡易書留で送ることになります。

簡易書留料 440円

これで開局の作業はすべて完了です。あとは無線局免許状が送付されてくるのを待つだけなのです。
いわゆるアルファベット6文字のコ−ルサインと呼ばれる符号も,このときにもらえます。
費用も思ったほどではなく、僕の場合,開局申請に要した費用は6,510円でした。


やってみよう4アマ試験練習問題  こんな感じの問題です。ちからだめしにどうぞ

また、気軽にパソコンで練習問題ができるありがた〜いフリ−ソフトがあります。7K4SKD HomePage(行川雄一郎
サン)から入手可能です。